野菜が嫌いな原因

給食の野菜を食べられない子どもにしたくないお母様へ

味の学習で野菜嫌いが克服できる

給食の野菜を好き嫌いなく食べられるように育てるには、味の学習と心理を上手く活用するのが良いです。

幼少期の味の学習

味の学習とは子どもの味覚のピークは3歳で、甘味・塩味・うま味・苦味・酸味に慣れ親しんでもらう必要があります。子どもにとってはこれら5つの味は信号で甘味はエネルギー源である糖分の存在を知らせています。

小さな子どもが甘い物を好むのは生きるエネルギーを作るために糖が必要だと分かっているためです。塩味は体液のバランスを保つのに重要なミネラル、うま味はタンパク質の存在を脳が認識しています。

この3つは母乳にも含まれており生きるための基本となる栄養素です。

一方で野菜に含まれる苦味と酸味は子どもに嫌われる傾向にあります。

野菜嫌いは心理学を利用します。

苦味は毒、酸味は腐敗や未熟を知らせるので美味しいと感じにくい味です。3歳の子どもに苦かったり酸っぱかったりする食べ物にもビタミンやミネラルなど重要な栄養素が入っていると説明して食べさせるのは難しいです。

食育と心理学

味をキャッチする味蕾は30代~40代の大人の3倍はあるのでごまかして食べさせることも難しいです。そこで美味しく食べさせるために心理学を利用します。

レストランのこだわりカレーも美味しいけれど、お母さんが作ったカレーの方がやっぱり美味しいと感じるのが珍しいことではありません。

これは慣れ親しんだ味であるだけでなく、お母さんの愛情が込められているから「美味しい」と感じると心理学では考えます。

愛情カレー

ある研究では優しいメッセージを添えたクッキーとそっけないメッセージを添えたクッキーを大学生に食べさせたところ、前者の方が美味しさと甘さが増したという結果が出ました。

これは相手が自分を大切にしてくれたという優しさが伝われば味覚さえも変えてしまうということです。

これを利用して子どもが嫌う野菜も母親が一生懸命作ったことをアピールすれば、美味しい物と認識し苦手意識を消すことができます。キッチンで料理する姿を見せたり、食べる前に「あなたのために作ったから美味しく食べて欲しいな」などと声をかけたりします。

家族の団欒も重要

「いただきます」「ごちそうさま」を徹底させるのも目の前の料理ときちんと向き合って作り手の気持ちを理解するのに役立ちます。

最近は共働きで母親が忙しなく晩御飯の準備をする光景も増えましたが、子どもが見ている前でイライラしたり面倒がったりするのは避けます。

また大切なのはなるべく素材の味に触れさせることです。大人が苦手な食べ物を我慢する時のように調味料をたっぷりかけてしまうと、素材そのものの味に慣れることができず給食が食べられなくなります。

特にマヨネーズやケチャップは味が濃く大人になって濃い味しか美味しく感じられない味覚を作る原因になります。食べられるようになって欲しい食べ物だからこそ、蒸し料理や塩などシンプルな料理にします。かつお出汁は子どもも好きなうま味が強いので味付けとして適切です。

野菜をカットする時は子どもも食べやすい小さめにします。ネオフォビアといって誰でも新しい物や体験には恐怖や不安を抱きます。

 

先入観にも気を配り野菜嫌いを克服

食べ物に関しても初めて食べた物で嫌な気持ちになったら、それが嫌いになって食べたくなくなります。ゴロゴロと大きめにカットした野菜が食べづらいだけでも嫌悪を抱かせるには十分なので、心を込めて調理する時は食べる人のことを第一に考えるようにします。

反対に初めての体験で良い気持ちになればそれが好きになることが分かっているので、ニンジンやピーマンなど子どもに不人気な野菜も最初を抑えておけば食べさせるのに苦労しません。

歯ごたえがある野菜でもとろみを付けたり、とろとろに煮込んだりすれば甘味も増えて口に運びやすい食感になります。